京葉銀行
2022
12/29

退職金をそのまま
貯金するだけでいいの?

退職金の賢い使い方とは

ライフイベント資産運用・NISA
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ホーム退職金をそのまま貯金するだけでいいの?退職金の賢い使い方とは

老後にはさまざまな出費が発生します。老後資金として重要な資金源になるのが退職金です。
この記事では退職金の額や、老後に発生する出費などについて解説します。

厚生労働省の発表によれば、退職金の金額は大学卒業、高校卒業、勤続年数により次のとおり異なります。

勤続35年 満勤勤続
高校卒業 1,745万7,000円 2,017万6,000円
大学卒業 1,903万3,000円 2,230万4,000円
出典:

厚生労働省 中央労働委員会「令和3年賃金事情等総合調査(確報)」

退職金制度の導入や金額は企業が任意で設定しますが、厚生労働省が行なった同調査では、調査対象となった企業のうち89.8%と多くの企業が、退職金制度を導入しています。

また、厚生年金に上乗せして管理・運用・給付を行う、企業年金基金制度を取り入れている企業については、上乗せ分の金額も上記に含まれています。

ご自身の会社が企業年金基金制度を取り入れているか、一度確認してみましょう。

生活費

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人分で老後生活を送る上で必要と考えられている最低日常生活費の平均額は月額で22.1万円となっております。

厚生年金(老齢基礎年金を含む)支給額の平均は、夫婦2人分で月額21.9万円(令和4年度)となっており、年金だけでは月々の生活費が足りない計算になります。

出典:

生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年12月発行)」
日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」

住宅ローンの一括返済、リフォーム、病気や介護などライフイベント

食費や住居費といった毎月定期的に発生する費用に加えて、老後は住宅ローンの一括返済や自宅のリフォーム、介護や子どもの結婚出産などの費用が発生する可能性があります。住宅ローンの一括返済、リフォーム、介護、子どもの結婚にかかる費用の目安は次のとおりです。

項目 金額
リフォーム費用 マンション 194万5,000円
戸建住宅 218万1,000円※1
介護費用 580万3,000円
(月の介護費用8万3,000円
×平均介護期間61カ月
+一時的な費用74万円)※2
子どもの結婚費用 192万5,000円※3
住宅ローン残高(平均) 661万円※4

これらの費用は必ず発生するわけではありませんが、生活費と比較すると多額のため、退職金で賄えるように確保しておくとよいでしょう。

趣味

老後の楽しみとして、趣味に時間をかけるケースがあります。なかでも、海外旅行やゴルフといった趣味は出費が多くなる傾向があるので、どれくらいの出費をしているか一度振り返ってみましょう。

どの程度お金が必要か計算してみましょう

生活費、リフォーム費用など老後には多くの出費が発生します。そのため、どれくらいの費用がかかるかを事前に計算してみましょう。

例えば、夫婦2人暮らしでゴルフを老後の趣味にしようとしているAさんの場合、65歳から80歳までにかかる費用のシミュレーションは下記のとおりです。

項目 金額
生活費
(15年間)
3,978万円
リフォーム費用 218万1,000円
介護費用 580万3,000円
住宅ローン一括返済 661万円
子どもの結婚費用 192万5,000円
ゴルフコースのラウンド費用
(1回5000円×月3回×15年間)
270万円
合計 5,899万9,000円

Aさんが大学を卒業して満期勤続した場合、2,230万4,000円の退職金を受け取り、夫婦で厚生年金を月額219,593円、15年間で計3,952万6,740円を受け取る予定です。退職金と厚生年金の合計受給額から上述の支出合計金額を引くと、283万1,740円が手元に残りますが、月々の年金だけでは支出を賄うことができず、退職金のほとんどを切り崩す結果となってしまいました。

上記のシミュレーションは、平均寿命の短い男性の平均寿命「81.47歳」を参考に65歳から80歳までの15年間のシミュレーションしており、人生100年時代においては80歳以降も様々なお金が必要になる可能性を考えると、しっかりと資産計画を立てる必要があるでしょう。

出典:

厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

退職金をはじめ、お金は色分けをすることで将来を見据えた管理が可能です。何にどれくらいの費用が掛かって、どれくらいの余裕資金が手元に残るかなど、お金を色分けして老後の生活の計画を立てると良いでしょう。

退職金を含め、自分のお金を色分けしてみましょう

自分のお金を色分けする際は、大きく次のように色分けしてみましょう。

  • 日々の生活に必要なお金
  • 2~3年後の近い将来につかう予定のあるお金
  • 使い道が未定・当面使う予定がないお金

日々の生活に必要なお金のなかには、不測の際の出費も含まれているため、毎月の生活費の数ヶ月分ほどを用意しておくとよいでしょう。

当面は使う予定のないお金は資産運用など検討

お金を色分けで当面使う予定がないとしたお金は、資産運用をしてみるのも良いでしょう。

主な資産運用の方法として以下が挙げられます。

  • 投資信託:少ない金額から購入可能で専門家が運用
  • ファンドラップ:自分の投資プランに沿って専門家が運用
  • 保険:保障に加えて資産運用が可能
  • 外貨預金:日本よりも高い金利で運用が可能

いずれの運用方法も、大小関わらずリスクは発生するので、商品の特徴についてはしっかりと確認をすることが大切です。

ファンドラップならプロが自分にあった組み合わせで運用

ファンドラップはプロと相談したうえで、自分にあった投資先を組み合わせて運用できます。投資信託もプロに運用を依頼できますが、運用は運用会社の方針に沿って行われます。そのため、利用者はリスクの偏りを避けるために、複数の投資信託に資産を分散させる必要があります。
一方ファンドラップであれば、プロが利用者の許容できるリスクに応じた組み合わせの投資信託を選んでくれます。

京葉銀行ファンドラップについて
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自分に合った資産運用とは?

自分に合った資産運用方法を知るためには、どれくらい増やしたいか、どれくらいまでなら減っても支障がないかを明確にしておくことが大切です。
今まで資産運用をしたことがなくて、何から手を付けていいのかなどが分からない方は、京葉銀行にご相談ください。

京葉銀行のファンドラップであれば、60種類ものポートフォリオのなかから最適な資産配分を提案します。

退職金は生活費や介護費用、リフォーム費用といった老後に発生する出費を賄うのに欠かせない大きな資産です。

退職金のなかでも当面使用しないお金は、資産運用としての活用を検討してみましょう。その際は、老後生活のプランとリスクをどこまで許容できるかを考慮することが大切です。自分だけでは判断がつかない場合は、お近くの金融機関やファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。

記事提供:株式会社ぱむ